2016年8月4日木曜日

平成28年8月4日

[新体制のスタート]

 昨日3日、第3次安倍内閣の第2次内閣改造が行われました。

 私を含め、官邸人事は世耕弘成官房副長官が野上浩太郎参議院議員に変わった以外は全員留任となり、引き続き総理を近くで支えることとなります。

 初入閣は8人ですが、重要ポストと呼ばれる所には留任も多く、党の派閥への一定の配慮と適材適所を両立した人事と言えると思います。私より年下は丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣の他は沖縄北方担当の鶴保庸介大臣(1歳下)のみで、若手の抜擢はさほどではありませんが、政権の安定が重視された形です。なお、「山本」姓の大臣が、公一環境大臣・有二農水大臣・幸三地方創生大臣と、お名前に一、二、三がつくお三方が就任されたことが話題となっていますが、実は高市早苗総務大臣もご結婚後の本名が「山本」です。
 党人事については、二階俊博幹事長、細田博之総務会長、茂木敏充政調会長、古屋圭司選対委員長という重鎮かつ総理の意を汲む人事であることにより、しっかりしたマネジメントができることを期待します。

 新体制はデフレ脱却と財政再建の両立を目指し、一億総活躍や厳しい安全保障環境への対応など課題が山積する中、針の穴を通すような作業を進めていかなければなりません。私も全力を尽くして参ります。

[北朝鮮のミサイル発射は脅威倍増]

 昨日午前7時53分頃、北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に向けて発射し、弾頭部分が初めて我が国のEEZ(排他的経済水域)内に落下しました。
 事前通告もなく、当時近くを日本の漁船が航行するなど極めて危険な事態をもたらしており、日本は直ちに北京の大使館ルートで北朝鮮に対して厳重に抗議したところです。首相官邸では私も出席して国家安全保障会議を開催し、情報収集・分析と国民への迅速かつ的確な提供、航空機や船舶の安全確認の徹底、不測の事態に備え万全の体制を国際社会と連携して取っていくことについての総理指示を確認するとともに、今後の対応についても議論しました。

 今回の行為は国連安保理決議に違反し、制裁措置が継続する中でかつ内閣改造のタイミングで実施され、しかも上記した極めて危険なものです。24時間・365日の警戒や対応の強化を、米国や韓国などと連携して行っていきます。

2016年8月1日月曜日

平成28年8月1日

[未来に活かすべき都知事選]

 昨日7月31日に投開票が行われた東京都知事選は、小池百合子候補の圧勝で幕を閉じました。

 前回のこの欄で私は、「候補者擁立は大変混乱していますが、無党派層が多い東京でどのような結果が出るかは予断を許しません」と書きました。自民党が推薦した増田寛也候補が落選したことは残念です。

 しかし、時事通信が実施した出口調査によると、自民党支持層の52パーセントが小池候補に一票を投じており、増田候補の40パーセントを上回っています。このことを私たちはしっかり受け止めなければいけません。

 確かに、自民党東京都連が推薦候補を決定する会議に、小池さんは所属議員として参加していながら、執行部一任という決議に異を唱えることなく、そのうえで直後に出馬表明の記者会見を行ったと伺っています。
 こうした経緯や、その後増田候補への推薦が自民・公明両党での手続を踏まえてなされたことに鑑みると、小池さんの立候補を筋として認めたくない党の事情はよくわかります。私自身、増田候補のために東京での知人を紹介するなどの活動を行いました。

 しかし都民にとっては、こういった内輪の手続の話はあまり関心の対象とはなりません。また、その後の選挙活動では、小池候補が過去に政党を渡り歩いたり自民党総裁選で勝ち馬に乗ろうとしてきたりという行動をとったことを批判する声を聞きましたが、これも一緒に仕事をしてきた私たち自民党議員には「信頼のおける人物かどうか」という点である程度わかる話であっても、一般の方々にとってはどうでもよいことでしょう。

 小池候補としては、防衛大臣や環境大臣などの閣僚を務め、党三役の一つ総務会長も経験し、これから都知事に活路を求めるしかないと考えたうえで、現在の党や都連の状況下ではそれが難しいと判断して乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に出たのだと思います。そして都連としては、参院選をはさんでなかなか難しい状況であったとはいえ、「勝てる候補が他にいるのか」「小池さんとの修復はできないのか」迅速に判断するべきだったでしょう。危機管理を表す言葉に「火事は最初の5分間、選挙は最後の5分間」というものがあります。
 時間が経過する中、小池さんは自民党への推薦依頼を撤回し、「都知事になったら議会を冒頭解散する」という発表を行い、私たちの度肝を抜きました。

 おそらく世話になったであろう都議会議員を、まだ知事候補として都議会との政策の対立が顕在化する前に、法律上できない解散により職を奪うと宣言することは、小泉元総理の劇場型政治にも見られなかった異例のことであり、まさに抵抗勢力を演出したもので都連としては許しがたいものだったとは思います。
 しかしそれに対抗して、除名をほのめかして親族にまで締め付けを図ろうとするなどはこれまた異例のことですし、石原元都知事の「厚化粧の女」発言も相まって、結果として小池候補のけなげさを演出する劇場型選挙にどんどん手を貸す結果となりました。増田候補は優秀で実績のある方だと思いますが、やはり広報・発信の面でおくれをとっていたことは否めません。

 ちなみに、今回野党陣営は保守分裂の間隙を縫って、キャスターとして知名度の高い鳥越俊太郎氏を統一候補として擁立する戦術に出ており、その信条や体調などを考えると、鳥越候補の当選だけは絶対阻止しなければならないと思っていました。
 小池候補が無党派層を捉える選挙戦を展開する中で、増田候補に肩入れをし過ぎることを自民党の本部や安倍総裁が避けたように見えたのは、小池候補との亀裂を最小限にしたいということに加えて、鳥越候補を利することを避けようとしたこともあると思います。

 結果は出ました。小池さんや応援した現職議員を処分するべきだとの声もありますが、それ以外にも小池さんを応援した自民党関係者が多数いたことや、上記したとおり自民党支持者の半分以上の有権者が小池さんに投票したこと、この間の事態の推移が混乱を極めたことなどを考えると、それより先に通さねばならない筋があるように思います。

 今後、目前に迫った東京オリンピック・パラリンピックや、首都防災・超高齢化対策など、山積する課題を解決するため、高村党副総裁が指摘されるとおり、「誰がなっても東京都知事とはしっかり関係を築く必要がある」のではないでしょうか。

[心配される谷垣幹事長の容態]

 内閣改造や自民党役員人事を控え、谷垣幹事長が自転車で転倒して頸髄を損傷したことが大きな足かせとなっています。

 夏の参院選で私の地元所沢を含め、全国を飛び回り、党をまとめてこられた谷垣幹事長の一日も早い回復を心からお祈り申し上げます。幹事長が辞任を表明され、残念な気持ちで一杯ですが、政府と党がしっかり連携してその思いを引き継げるよう、私もいかなる立場になろうとも全力を尽くす所存です。

2016年7月11日月曜日

平成28年7月11日

[厳しい現実に目を]

 昨日10日に投開票だった参院選で、与党は当初の目標どおり改選議席の過半数を確保しました。

 私の地元、埼玉選挙区でも、自民党公認の関口昌一候補と公明党公認自民党推薦の西田実仁候補が共に当選し、定数3のうち与党で2議席を確保できて胸をなで下ろしたところです。

 しかし岩城光英法務大臣、島尻安伊子沖縄北方大臣という、日頃からお世話になっている二人の現職閣僚や、特に東北地方の1人区を中心に、落選した方々も少なからずいたことを重く受け止めなければいけません。私も今回、山口・福島・長野と応援に入りましたが、1勝2敗となり、忸怩たる思いをしています。

 野党共闘が政策無視の野合であると訴えたことはある程度有権者の理解を得られたと思いますが、接戦で負けた選挙区の多くは、実はかつて90年代、自民党から離党して連立政権を作った議員またはその後継者の地元でした。
 また、アベノミクスは正しい道であると確信していますけれども、農業県ではまだその実感が薄く、TPPに対する不安もあったかもしれません。東北の被災地については廃炉・除染・風評被害対策など、これからが正念場という側面もあります。

 私たちはこうしたことを踏まえて丁寧な政権運営をすることが必要になってくるでしょう。
 また、野党共闘や「改憲阻止」の運動は決して軽視することはできません。メディアは「改憲勢力3分の2確保」と大きく報じています。これはかなりミスリーディングで、どの条文をどう変えるかについてこれら各党の間で一致した意見がある訳ではありませんし、何よりも国民投票で過半数の賛成がなければ憲法改正は実現しないのです。ここでも開かれた丁寧な議論を国会でしていくことが必要です。憲法改正の発議は政府が行うのではなく、衆参両院で行うのです。

 参院選が終わったら、すぐ首都東京の知事選挙が行われます。候補者擁立は大変混乱していますが、無党派層が多い東京でどのような結果が出るかは予断を許しません。

 厳しい現実から目を背けることなく、しっかり地に足の付いた活動を進めて参ります。